皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

できれば恋愛結婚をしてもらいたいのだが、そうもいかないのが皇族というもの。



まず、出会いがないのだ。



相手ができたら紹介しろとは言っていたが、そんなものはなくて。



クロッシュも今年で18歳。



そろそろ妻がいてもおかしくない歳。



このまま城で仕事をするようになれば、ますます出会いなんかなくなる。



「お祖父様とお祖母様ににご挨拶に行きたいです。変わりはなかったですか?」

「きっと喜ぶわ。最近はザックの面倒ばかり見ていて、この前はリッカー王国にザックを連れて旅行へ行ったくらい」

「そうだったのですか。よかった」



父上と母上は、敷地内に屋敷を建てて隠居している。



父上にはたまに仕事を手伝ってもらうけど、多忙だったふたりは、最近各地に旅行に行くのが趣味になっている。



バルジャ地域を傘下に治めてからというもの、平和な世が続いていて、クロッシュが生まれる前にハネムーンにも行くことができた。