着替えもせず、適当に脱がされたドレス。



お風呂、入ってないのに。



なんて、考える暇なんか与えてくれない。



「待って、リュークっ‼︎」

「待てると思うのか?」



荒いというか、焦っているというか…。



こんなの、初めてだ…。



どうしよう、気持ちいい…。



「お願いリュークっ、少し待ってっ」

「飛び、そう…?」

「ん…」

「ダメ。全然足りないから。舌、ちょうだい」

「やっ、むりっ苦しっ…」

「ははっ、いい感じに溶けてんな」



もう、訳がわからない。



自分が上にいるのか、下にいるのか。



そんなこともわからない。



リュークしか見えなくて、一生このままでもいいと思っちゃうくらいの幸せ。



勝手に出た涙をリュークに吸い取られ、汗の滲む妖艶な首筋に抱きつく。



このまま落ちるとこまで落ちてもいい。



リュークとなら、ずっとこのままでもいい。



「愛してる、アリス」



耳元でそう囁かれたら、もうリュークに全部あげる。



こんな姿、リュークにしか見せないのだから。



私の全部を、受けとてめね、私の愛するリューク。