皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

その日からしばらく、セレスティーナの所へ通うと、『セレスティーナ様、正妃有力』という噂が流れた。



「メイドから噂を聞いて、ほかのお妃様に申し訳なく思っております」

「なぜ?嬉しくないの?」

「嬉しいです‼︎しかし、他のお妃様から嫌がらせを受けるのではないかと心配で…」

「…………何かされた?」

「アリス様から…いえっ、なんでもございません。殿下、もっと飲みますか?」



アリス…?



あぁ、そうか。



俺がアリスに構うところを、セレスティーナは目撃していたのだったな。



それは、嘘か真か。



これだから女は嫌いなのだ。



なにも聞かずに酒を飲み、明日はアリスのもとへ行こうと心に決めた。



次の日は会議。



「いい加減にしろ。こんなもの上げてくるお前の神経を疑うぞ。これで私が納得すると思ってるのか。息子だから許されると、甘いのではないか?私は容赦しないぞ」

「随分な物言いですね、陛下。あなたの理想論に付き合わされるこっちの身にもなってもらいたいもんだ。現状の把握はこちらの方がしている。口を挟まないでもらいたい」



派手に言い争った。