皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

陛下の部屋もすごかったけれど、リュークだって抱えている仕事は山のようにある。



休むヒマがないのね。



「あのね、リューク」

「んー?」

「陛下がね…」

「…………なんか言われたか?」

「ま、孫の顔が見たいそうです…」

「急かすなっつーの…。まぁ、俺も見せたいけど…こればかりはタイミングとか運ってもんがあるからな」



リュークは忙しくてそれどころじゃないもの。



最近一緒に寝たのはいつだったか。



思い出せないくらい前だ。



「今日は一緒に寝れますか?」

「片付けたい仕事は残っているのだが…寂しい?」

「さ、寂しい…です…」

「アリスがおねだりしたら、考えよう」

「お、おねだりっ⁉︎」



ニヤッと笑うリュークに、なんと言えばいいか…。



ワガママだよね?



えっ、おねだりってなに⁉︎



「失礼します、アリス様、そろそろお支度の時間ですよ」



ヒナが迎えに来てしまい、ひとまず自室へ戻った。