皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ひとりしか愛せないことは、身を持って実感したのでな。



できることなら、いらぬ波風を立てたくはない。



「養子という手段もある。血筋にこだわってはいない」

「そう、なのですね…。よかったです…。でもっ‼︎頑張りますから‼︎」



真っ赤な顔でそう言ったアリスは、頭を下げてからパタパタと部屋を出て行った。



さすがにそろそろ、リュークに国を任せるために仕事をリュークに回したい。



もし、自分の身に何かあったらと思うと、その判断は間違ってはいないと思うのだ。




「隠居したい…」



当分ムリだと思っているし、自分でもわかっている。



数年はこのままの仕事を続けなければいけないと。



まだ早いのだ、リュークに国を任せるのは。



「孫、欲しいな…」



安心して死にたいものだ。



それに、キャシーがよろこんで面倒をみそうだからな。



なんでもいい。



元気な子を産んでくれよ、アリス。