皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

まるで親のお使いを成し遂げた子どものようだな。



「陛下の執務室はリュークの執務室より広いのですね」

「あぁ、抱える仕事の量が違うし、それに、私はここで全てをやっている。リュークのように、騎士団司令室など行かなくても良いようにな」

「大変ですね、陛下も」

「大変だが、やりがいはあるぞ?どうだ?私と1日代わってみるか?」

「帝国を潰してもいいのですか…」

「はははっ、和んだ」



義理の娘というものも可愛いものだ。



初めは怯えて、ただ静かだと思っていたのだが、強くなった。



リュークを支えていくには十分なほどに。



「ところでアリス」

「はい?」

「そろそろ孫の顔を拝ませてもらいたいのだが」

「へっ⁉︎」

「リュークもいい歳だ。考えておいてくれ」

「あのっ、もし、私に子どもができなければ…リュークは側妃を娶ることになるのですよね…?」

「それは避けたいな。リュークとアリスの仲が良好なことがいちばんだと思っているのでな。私から側妃を進めることはしないから安心しろ」



ホッとした顔…。