皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

途中でやめて、隣で眠る。



朝から甘やかし、笑顔を向ける。



はい、お前正妃な。



「行ってらっしゃいませ、殿下」

「行ってくるよ、セレスティーナ」



どこから見ても仲良し夫婦だろう?



だけど、ものすごく疲れた。



なんだ、コレ…。



母上から癒してもらった意味がなくなった…。



「おはようございます、殿下」

「ジェード…」

「お疲れですね…」

「女とヤるだけでこんなに疲れるとは知らなかった…」

「では、セレスティーナ様と?」

「途中でやめた。面倒すぎて萎えた」

「…………殿下、なかなかのクズになってしまわれましたね」

「えっ、そうか?女に対して優しくして、なにが得するのかわからんのだが。子作りも体力奪われる」

「…………朝食にしましょう」



やっぱり、女は好きになれない。



笑って、楽しそうにして、俺の気を引いて。



アレで疲れないのだから、やっぱり女は腹黒い。