皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アンドリュー】



バルジャの国王のもてなしは、ひとまずアレンに任せた。



山のような仕事があり、貯めたら多分死ぬ。



忙殺される。



なので、こんな日にもかかわらずに執務に励む。



コンコンとノックが聞こえた。



「入れ」



アレンの気配ではないな。



誰だ?



「失礼します、陛下」

「アリス?リュークに何かあったのか?」

「いえ、お使いです。こちらの書類を預かってまいりました」



珍しい客人だ。



そうか、ジェードも忙しくしているのであったな。



渡された書類は急ぎではないが、『任務完了』と言わんばかりの満足げな表情のアリス。



「助かった」

「いえいえっ‼︎」

「あっ、ヒマならば頼まれてくれるか?」

「はい、よろこんで‼︎」



封筒を数枚渡し、郵便係に持って行ってもらうことにした。



「アリス、褒美だ」

「なんですか?」

「先程キャシーが持ってきたのだ。疲れたら食えと言われたが、あまり甘いものはな…」

「チョコレート‼︎ありがとうございます‼︎」



至極嬉しそうだ…。