皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

アリスには判を押すという仕事を任せた。



俺が読んだものに曲がらないように。



「リューク、これは…よろしいのですか?」

「読まなくていい。俺が読んだという証だ。内容は認めたわけではなく、話し合いに応じるというサインのようなものだから」

「そうなのですね。てっきりこんなバカげたお話をお認めになるものなのかと…」

「まさか。俺はそこまでバカではない。書類だけで認めるものは別にサインをしている」

「よかったです、真面目で」



アリスも読めば理解するのか…。



頭がいいのだな、やっぱり。



「終わりました‼︎」

「少しお使いを頼んでもいいか?」

「いいですよ‼︎」

「これを騎士団の司令室に届けてきてくれ。ファーガス宛てなのだが、いないならば机に置いてきてくれればいい」

「わかりました‼︎他にはございますか?」

「それならこれを父上の元へ。急ぎではない、ゆっくりでいい」

「行ってまいります‼︎」



嬉しそうに書類の束を抱えて、執務室を後にした。