それにしても、ミアはどうしたらいいのか…。



ミアからジェードさんに、っていうのは立場的に難しいのよね…。



少しでもジェードさんがミアに気持ちを伝えてくれたらいいのに…。



「あっ、そろそろ失礼します。休憩が終わるので…」

「そうね。また、お話ししましょうね、ミア」

「はい…」

「そんな顔をしてはダメよ。きっとそのうち、お話ししてくれると思うわ。私が見てきたジェードさんは、誠実な方ですもの」

「だといいのですけれど…」



なんだか気持ちが乗らない。



忙しくてミアに会いに行くヒマもないのかもしれないけれど…。



少し、探ってみようかしら。



「ヒナ、リュークのところへ差し入れを持っていこうと思うのだけど」

「でしたら、皇后様から教えていただいたレシピを使いましょう‼︎」



ヒナに手ほどきしてもらいながら、リュークに差し入れの『焼きおにぎり』という簡単な料理を作った。



美味しそうなのよね。



食べちゃおうかしら。