皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

『家』に住んだ記憶がない私には、こだわりもなかったし、この城で命尽きるまで殿下のそばにいるつもり。



それが結婚となれば話は別なのだ。



ミアには守る家を。



私の帰る場所を…。



どうしたものか…。



着替えたら指輪とブレスレットを着ける。



陛下に頂いた指輪は、殿下の魔力が込められていて、少しなら私も魔法が使える代物。



このブレスレットは、私が騎士になって初めて自分の稼いだ金で買ったお守りのような物だ。



忘れているかもしれないが、殿下が羨ましがったのを覚えている。



「お茶、いれておきました」

「気を使わなくていいと、いつも言ってるだろ…」

「ジェード様はご自分で何でもしてしまうから…私も、その…少しはやりたいのです…」

「そうか」



可愛い…。



赤くなって、恥じらっていて。



「ミア…」

「はい?」

「どうすればいいのか、わからない」

「なにが、ですか?」

「ミアに対する気持ちと、これからの私だ」

「意味がわからないのですが…」

「お前は私のことをどう思っている?」

「へっ⁉︎」



さらに顔が赤い…。