皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

私が取り仕切っている使用人の中でも、優秀な男なのだが。



「どうして毎回こうなるのだ…。殿下の抱えている仕事が進まなくなる」

「私も助言はしているのですがねぇ…」

「足りないのではないか?」

「わかりました。何とかしてみます」



ゼフは私が育てたようなもの。



ハーフで最年少騎士となった私に憧れ、騎士団試験を2回目でクリア。



物怖じしない性格と、頭の回転の速さを見込んで、私が騎士を辞めて殿下についた頃に一緒に城に引き抜いた。



私の役職はたくさんあり、皇子の騎士だったり、執事だったり、城の使用人をまとめる役目もある。



裏の組織では一つの部隊長であるが、そちらはあまり動かさないので。



なので、使用人管理の仕事も手伝ってもらっているのがゼフ。



「ジェード様、たまには酒でも奢ってくださいよ。レオナルド様のお世話、思ってた以上に大変で…」

「そんなヒマがあるなら、浴びるほど飲ませてやりたいんだがな」

「約束ですよ?あっ、下町に新しい店が出来たって、庭師が言ってて」

「それはあれか?エロい店か…」

「ひと段落したら連れてってくださいねー」



ヤダ。