皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【ジェード】



殿下が私のことを大事に思ってくれていることが、私にはなにより嬉しいこと。



そんな殿下の力になりたくて、日々夜中まで仕事を手伝っている。



初めてこんなに短く切った髪も、大人っぽく見えてとてもいい。



「そんなことを言うために時間を取ったのか?」

「だって、僕だけじゃ判断できないし…」

「自分で検討して、決めてから上げてこい。話はそのあとで聞く」

「父上に相談する…」

「バカか、お前。そんなもの父上に上げてみろ。書類と一緒にお叱りの言葉が飛んでくるぞ」

「どうすればいいか…」



弟君のレオナルド様は、決断力をあまり持っていない。



自分自身のことならば問題ないのだが、民や他の人間が関わることになると、とても臆病になる。



その度に殿下に聞きにきて、こうやって突き返されるのだ。



もう少し学んでください、レオナルド様。



毎回ワンパターンすぎます。



「ゼフ、後で話がある」

「はい」



レオナルド様に最近付けた指導係は、ハーフ獣人のゼフ。