皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ジェードは黙々と仕事を進めている。



「切りのいいところまで終わらせたら寝る」

「えぇ、その方がいいですね。あれ?追い剥ぎにでも会いましたか?」

「うるさい、ジェード…」



くくくっと楽しそうに笑ったジェードに、何だか恥ずかしさが込み上げた。



イスに座り、仕事を再開。



目が疲れた…。



早く寝たい…。



「殿下、タンザン国から呼ばれておりますが、いかがしますか?」

「なんの呼び出しだ?」

「王子の結婚式ですね」

「ムリムリムリムリ」

「では代わりの者を出席させましょう」

「ん?ちょっと待て…。日取りは?バルジャの来訪と重なっているか?」

「いえ、その後ですね」



これはもしや…外に出られるチャンスなのでは⁉︎



それに結婚式に呼ばれるならば、俺とアリスのふたりだ。



「出席する。タンザンの王は昔から俺に優しかったからな」

「しかし、仕事が…」

「バルジャ一行が帰れば減るだろ。たまには公務として外に出たい」

「バルジャへ行ったではないですか」

「あれは公務というよりケンカを買いに行っただけだ」



これで少しは仕事から解放される‼︎