皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

執務しながら切ってもらった髪が完成して、鏡で確認した瞬間に『マジか…』と思ったのに。



楽ではあるが、慣れない。



老けた気がするのだ…。



「伸ばさないでくださいね?」

「ん、わかった」

「ふふふっ、やっとワガママ言えました」



か、可愛いな…。



絶対寂しい思いをしているはずなのに。



邪魔にならないようにと、自分からは会いに来ないし。



「膝、貸してくれ」

「あっ、どうぞ」



横になり、アリスの膝枕。



そっと髪を撫でられると、睡魔が襲って来そうになる。



頭を撫でているアリスの手を捕まえて指を絡めれば、ちゃんと握り返してくる。



ほんのり暖かい手…。



「落ち着きそうにないですか?お仕事」

「あぁ…」

「そうですか…」

「ハネムーン、行けないままですまない」

「そんなの、いつでもいいです。リュークがとても大変なことはわかっていますから」

「お前は聞き分けが良すぎる…」

「不服ですか…?」

「寂しいとか、もっと一緒に過ごしたいとか。そう思っているのは俺だけか?そんなに平気な顔をされると、少し傷付くのだ…」



俺はものすごく、寂しいが。