皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

離れられる気がしないの。



「バルジャはどうでした?」

「そうだな、金色」

「金色?」

「建物なんかに金色が多く使われていて、なんというか…好みではないな。ムダに派手って感じで」

「人は?」

「話がわからない相手ではないぞ。バルジャ国王の娘のハーフ獣人を嫁にもらってくれと言われた」

「えっ⁉︎」

「断ったがな。寂しい思いをするのは娘だと、王を説得した」



そうだったのね…。



迫られたり…しなかったのかな…。



獣人からすれば、リュークはどんな風に見えるのかしら…。



「鬱陶しいな、髪」

「洗ってもいいですか?」

「風呂に移動するか」



シーツと一緒に抱き上げられ、そのままお風呂へ。



夢にまで見たリュークの髪…。



「んー、これこれ…」

「やっぱり、長いとなんだか違う…」

「切るよ、明日にでも」

「それがいいです」



長い髪は、どちらかと言えばレオナルド様の方が似合うと思う。



リュークは絶対、短い方がいいの‼︎



「アリス?」

「はい?」

「キスがしたい」

「私も、したい…」



離れていると、甘くなるのね。