皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



どれほどの月日が流れたのか…。



旅立ったリュークと、陛下が王城に姿を現したのは、季節が2回変わった時。



「すまない、思っていたよりも長旅になってしまった」

「リュークっ…」



大勢の出迎えなんか気にならない。



とにかく、思い切り抱きついた。



抱きしめ返してくれるリュークの腕の力の強さが、そばにいることを実感させてくれる。



「泣くな、アリス…」

「も、会えないかもって…」

「帰ってくると言ったではないか」



バルジャ帝国は、シュナウト帝国の傘下になったのだと聞いた。



降伏し、助けを求めたと。



リュークからの連絡は手紙が一通届いただけだった。




『大丈夫だ』『まだ帰れそうにない』『待っていてくれ』と。



会いたかった。



抱きしめて欲しかった。



「早くっ、お城に帰ろう…?」

「あぁ、帰ろう」



私の部屋のお風呂で、頭を洗うのを何度夢に見たことか。