皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

寝ずに向かった会議場で、昨日と同じ席に着く。



「父上、交渉をさせてください」

「お前がか?」

「私の考えを、発言のチャンスをいただきたいのです」

「あぁ、好きにするといい。ただし、無いと判断したら、私が口を出す」

「わかっています。ありがとうございます」



争いなんかしてる場合では無い。



俺は皇子として、帝国を背負う者として、どうあるべきかをずっと考えて来た。



それは、きっと幼い頃からなのだと思う。



理想は理想でいい。



そのかわり、高く持つのだ。



「バルジャ皇帝陛下、第一皇子、フィンリュークと申します。私の考えを、少し聞いていただけますか?」

「皇子が口出すことではないだろう」

「殺されかけたのですから、少しだけでも聞いていただきたいですね」

「話してみろ…」



まず、民の生活だ。



獣人は寒さに強い者が多いと聞く。



しかし、今から季節は冬に向かう。



このままでは、民が寒さで死んでしまうのだ。