皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

安全な生活を送るには、どうしたらいいのだろう。



「ジェード、話がわかる獣人…宰相のハーブという男を連れて来てくれないか?」

「なぜです…?」

「俺も俺で、話がしたい」

「わかりました。何かあったら、魔力を解放してこんな城、ぶっ壊してくださいね?」

「あぁ、その時はよろしくな」



部屋にひとりで残り、考えたのはこの国の民のこと。



ここは、シュナウトと違って爵位はない。



その土地その土地に長がいて、国民が手を取り合って運営していると聞く。



それだけ聞けば、いい国なのに。



「お呼びでしょうか…?」

「宰相殿、この国について教えてほしい。現在の状況を詳しく聞きたい」

「それはよろしいですが…」



帝国全体が、貧困状態なのだと。



食べるものがなくなれば、奪い合いが生じる。



育たない作物、荒れて行く大地…。



俺が考えていたよりも、深刻な状態だった。



これは、早急に手を打たねば。