皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

だけど、陛下に言われた言葉を、私は理解したのよ。



その通りなのだと思ったの。



笑って、気丈に振る舞っていなければいけないの。



だけど、今だけは…泣いてもいいでしょう?



ちゃんと笑顔で見送ることができたのだから。



「氷をもらってきますね」

「ごめんなさい、ヒナ…」

「ヒナはアリス様の力になりたいのです。頼ってもらえたら…とっても嬉しいのですよ?」

「ありがとう…」



泣いてはダメなのだけれど、ヒナの前でなら許される。



ヒナは私を優しく包んでくれるから。



甘えてしまって、ごめんね?



部屋に戻って、顔を洗って。



慣れない空間にため息。



警備は万全だと言われ、部屋の中まではお願いしていない。



私たち3人に対し、王国騎士団のひとつの団が動いているらしい。



見張りの強化なんて、もう、重鎮の護衛並み。



感謝しかない。



だから私も、ちゃんと待たなければ。