皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

その日、歓迎会だと言って、国王陛下、デイジー様、抜け殻のようなルーカス様とアレックス様がささやかな晩餐会を開いてくれた。



とても美味しいご飯。



どうやら、料理長が皇后様直伝の腕を持っているらしい。



「アリスちゃん、美人だねー」

「美人とはデイジー様のような方ですよ、国王陛下」

「デイジーは美人だけど、なんていうか…前にあった時よりキレイになった」

「そ、そうですか…?」

「リュークが溺愛してるって噂は本当みたいで安心したよ」



て、照れる…。



そんな噂、いらないから…。



「そう言えば社交界で噂されてたなぁ。誰が落とすかとか、どうやったら踊れるかって。帝国に嫁いだ時も、何人の男が泣いたことか。俺が行ったパーティーでも、結婚の噂で持ちきりだった」

「へぇ、モテモテだったのかー」

「そうだよ、父上。俺の情報網、舐めないでもらいたいね」

「どうやって社交界の噂を手に入れたのかな、ルーカスは」

「それはっ、その…まぁ、潜入捜査だ‼︎上流階級の実態調査‼︎」

「ふぅん、禁止してたはずなんだけど。そういうパーティーの参加」

「う、噂で聞いただけで…」

「たっぷり仕事回してあげるね、ルーカス」

「ごめんなさいぃぃぃぃ…」



賑やかだ。