皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

こんな姿、アリス以外には見せないだろう。



半裸で沢山の枕に寄りかかり、足の間にアリス。




アリスの小さな手に握られたシーツ。



「リュークってなんの食べ物がいちばん好きなのですかぁ?」

「考えたことなかったな…。まぁ、食べたいと思うのはやっぱり下町メシ」

「わかります、それ。じゃあ、嫌いな食べ物は?」

「ゾウイノシシ。アレは獣臭くて食えない…」

「ふふふっ、そうなのですねー」



白い脚をバタつかせ、上目遣いで見上げられたらキスするしかない。



こんな時間が持てるなんて、信じられないな…。



「私、リュークのこと、まだまだ知らないのです」

「そうだな。俺もアリスのこと、知らないことの方が多い」

「夫婦なのだから、まだまだ知らなきゃいけないの。わかりましたか?リューク」

「あぁ…」

「絶対、絶対…絶対に‼︎死なないでください…。ちゃんと、私の元へ帰ってきてください」



どうやら、俺が焦っていることがアリスには見抜かれていたようだ。




帰ってくる、生きて。