皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

この件に関しては、みんながそれぞれ思う所があるのだと思う。



誰も責められないことなのだと思うけれど…。



「その手首、キャシーに治して貰えばいいのではないか?」

「これは…自然に治るまで待とうと…」

「何も気にするなとは言わん。だけど、いつまでも暗い顔をしていたら、リュークが同じくらい責任を感じる」

「はい…」

「ヒナだって、警備の兵士だって、アリスが元気でなければ、いつまでも暗いのだぞ」

「すみません…」

「厳しいことを言うが、アリス。お前は何があっても真っ直ぐ立っていなければならない。リュークのためにも」



私がいつまでもこんな感じだと、リュークに迷惑がかかると言われた。



それが正妃として、他から見られることなのだと。



「申し訳ありませんでした」

「責めているのではないぞ?ただ…この前のリュークの暗殺未遂と、今回の正妃誘拐で、リュークの立場が悪くなっていることは確かなのだ」

「えっ…」

「問題ばかり起こしてしまえば、帝国の傘下の国王たちが黙ってはいない」



リュークではなく、レオナルド様を皇帝にと言いかねないと。