皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

リュークには、たくさん気を使わせている。



激務なのに、仕事を早く終わらせて私の部屋に来るとか、こうして護衛を選ぶとか。



きっと、私のせいでリュークの仕事は増えたと思う。



「おっ、アリス」

「皇帝陛下、先日は申し訳ありませんでした」

「お前が謝ることではない」



チュッと皇后様の頭にキスを落とした陛下は、きっとサボリにきたに違いない。



いつ見ても絵になるふたり…。



「リーナ、ヒナの様子はどうだ?」

「アレックス王子がべったりみたいで、お城から出してもらえないみたいです」

「そうか、それはなにより」



大丈夫かな、ヒナ…。



ゆっくり休めてるといいのだけれど…。



「陛下、リュークはどちらへ…」

「今日は騎士団の会議だと言っていたな。昇進試験も延期にすると言っていたし、警備の見直しだそうだ」

「そうですか…」

「こちらの不備だ。アリスが気に病むことではない」

「ですが…。私がもっと魔法を使えたらとか、ローラのように強かったらとか…考えてしまいます…」

「そんなの、リュークは望んでいないと思うぞ」



そうなのかな…。