皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【アリス】



誘拐事件から、毎日早く部屋に来るようになったリュークと、私の護衛として、日替わりで騎士さんが付いている。



部屋の中は安全だと思うけれど、怖いので部屋の中まで入ってもらっていて。



「迷惑をかけてしまいました…」

「私たちは非力なの。謝ることではないわ。簡単に城に侵入を許した警備を配置したリュークが悪いのよ」

「厳しいのですね、皇后様…」

「大事なものは、自分の力で守ってもらいたいの」



皇后様とのお茶の時間も、騎士さんが後ろに控えている。



ヒナにはしばらく休みを出した。



体はなんともないと言っていたけれど、心の休養も兼ねてのお休み。



「ハネムーン、行けなくなってしまったわね…」

「今の情勢で浮かれたことをする気分にはなれないので、ちょうどいいです」

「本当、被害者よね、私たちって‼︎」



こんな立場じゃなければ、狙われることもなかったし、平穏に暮らしていたのだろう。



大好きなヒナがあんなことになるなんて、もう二度と見たくない…。