皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ひたすら待つしかなかった。



ヒナは疲れてソファーで眠り、俺は眠れずにずっと外を見ていて。



そろそろ、夜が明けるな…。



「殿下っ‼︎ジェード様が戻られましたっ‼︎」

「すぐ行くっ‼︎」



エントランスに走れば、ジェードの腕に抱かれたアリスの姿。



駆け寄ると、ジェードはアリスを俺に託した。



アリスの温もりが伝わってくる…。



「アリスっ…」

「ごめんなさい、リューク…」



潰してしまうくらいの力で抱きしめた。



涙が止まらない。



よかった、よかった…。



生きてる…。



アリスだ…。



「すまないっ、助けに…行けなかったっ」

「大丈夫ですよ。ジェードさんが、リュークの分も助けてくれましたから」

「どこか痛いところはないか‼︎」

「はい、大丈夫です。でも、長い時間狭い箱に入れられてたので足が…」



目立った外傷はなく、いつもの笑顔を向けるアリス。