皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

俺のわからないところで話が進んでいる気がする。



ジェードが急いで部屋を出て行った。



「どういうことですか、父上…」

「ジェードには裏でよく動いてもらっている」

「なぜ俺が知らない…?」

「ジェードにそういう仕事を頼むようになったのは、お前が子どもの頃だ」

「今までも…父上の命で動くことがあったということですか…」

「あぁ」

「言ってくれても…よかったのに…」

「俺が口止めをしている。ジェードを責めるなよ」



俺の仕事の他に、父上の仕事もしていたなんて…。



全然気づかなかった…。



父上からの指示ならば、ジェードは口が裂けても俺に言えないこともわかっている。



「俺だけ除け者…」

「息子には言えないこともあるのだ…。お前も親になればわかる」



そんなの、言い訳だ。



全部わかっているように思っていたのに。



やっぱり父上には勝てない…。



俺はどうしたらいいのかも、わからない…。