皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

仕事中のミアを覗けば、ゴシゴシとお皿を洗っている。



「ローラ⁉︎」

「おっ、アリス」



その声に、キッチンにいた全員に頭を下げられた。



覗いちゃいけなかったわ‼︎



「ごめんなさいっ‼︎作業を続けてもらえますか⁉︎」

「アリスが来たらこうなるだろー」

「どうしてローラがいるの?」

「ヒマだから」



そうだった。



ローラは体を動かしたいからとメイドの仕事を取り上げてしまうくらい行動派なのだったわ…。



「ミアにゼリーを…あっ‼︎これ、皆さんで召し上がってほしいの。ヒナと作ったから、味は大丈夫だと思うのだけれど…」

「もったいない‼︎私共にこのようなお気遣いなど…」

「ただのお裾分けよ。受け取ってもらえる?」

「よろこんで‼︎」



持っていたゼリーを全部置き、急いで厨房を後にした。



私が行ったら作業が中断してしまうのね…。



気をつけよう…。



「それにしても…今日はヒマだわ」

「お庭にでも行きますか?」

「えぇ、そうする」



散歩に出た、大きなお庭。



あれ?



なんか木の上で光った気がする…。