皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

感情はほとんど表に出さないジェードさんの、とても珍しい姿。



「リュークの机の上、とんでもないことになってました」

「そう、ですか…」

「とても、寂しそうなのです」

「…………」

「ねぇ、ジェードさん。リューク、とても寂しそうなの」

「はい…」

「もし、あなたがリュークの代わりに命を落としたら?もう、二度とあなたに会えなくなったらって、考えたことはあります?」
「えっ…」



少しの間、離れただけであんなに寂しそうなのに。



それが永遠の別れになってしまったら…。



「リュークは悲しむと思いませんか?たとえ、あなたが望んだことだとしても、リュークはきっと、自分を責めてしまう」

「…………」

「リュークにとって、ジェードさんがどれほどの存在なのか、ちゃんと考えて欲しいのです。甘いとか言われるかもしれないけれど…私にとってのヒナは、とても大事で、おこがましいけれど…友のように思っているのです」

「友…」

「私が言いたかったのは、それだけです。ジェードさん、お願いだから…自分を大事にしてくださいませ」

「アリス様…」

「さぁ、話は終わりね‼︎今からミアにゼリーを届に行かなくちゃ‼︎」

「…………ありがとうございました」



早く仲直りしてね、ジェードさん。