皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

どことなく元気がないの。



なので、久しぶりに差し入れに行くことにした。



ローラの実家から送られてきたという紫オレンジで、ヒナと一緒に作ったゼリー。



あまり甘くないし、初めて料理をした。



「喜んでくれるかしら」

「どうでしょう。殿下、甘いもの召し上がらないので」



顔を見に行く口実なだけなの。



執務室に行くことなんてほとんどないし。



お仕事の邪魔しちゃ悪いから…。



コンコンっとノックをすると、中から出てきたのはリュークの執事になったメガネの男性。



「これは正妃様‼︎」

「リュークに会いにきたのだけれど、いるかしら…?」

「おりますよ。どうぞ、中へ」



ジェードさんと比べると気が弱そうで、とても真面目っぽい。



ヒョロヒョロしてるというか…リュークを守るなんて、絶対できなそうなタイプに見える。



「珍しいな」

「ヒナとゼリーを作ってみたのです」

「アリスが?」



書類の山が机に積まれている…。