皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

お前が口を出さなければレオナルドは成長しないぞ。



困るのは俺だというのに。



「ジェード」

「はい、殿下…」

「何をしているんだ。こんなの、お前が口出して直させろ。俺のやり方ならわかってるのではないのか」

「申し訳…ありません…」



珍しく、ジェードの頭の上の耳が垂れた。



本気で悲しんでる…。



こんなの、ジェードらしくもない。



「殿下、少しよろしいですか?本日の会議ですが…」




ジェードと話したのはそれだけ。



少し頭を冷やせ。



そして、早く戻って来てくれ…。



ジェードがいないと、仕事が溜まるのだ。



「兄上、許してあげたら?」

「なぜだ」

「ジェード、本気で使えないよ?昨日はお茶をこぼすし、書類ぶちまけるし。何にもないところで転んでたし…」

「知らん。今はお前の執事だろう」

「そうだけどさぁ…。全く覇気がないんだもん…」



俺だって同じようなものだ。



ジェード…早く俺の気持ちに気づいてくれよ?