皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

幼少の頃から、ジェードは俺に尽くしてくれている。



たまに俺に悪態をつくのも、たまに気を許すのも。



ジェードだから許せるのだ。



「殿下はバカですか」

「なに⁉︎」

「私なんかがあなたと同じ命なわけないでしょう。私は殿下のためにいるんです」

「…………」

「守れないなら、私になんの価値があるというのですか‼︎」

「ジェード…。いい大人のくせに、なんでそんなことがわからない‼︎俺がジェードに代わりに死んでくれとでも言うと思ってるのか⁉︎」

「その決断をするのが、あなたの役目でしょう‼︎」

「ふざけんな‼︎」



初めてだった。



思い切り殴った。



当たり前に殴り返して来ない。



俺は今、相当頭にきてる。



俺はお前のことを…。



「もういい…。俺の騎士、ならびに執事から外す」

「そんなっ…」

「ちょうどレオナルドの教育係を探していたところだ。今からお前はレオにつけ」

「殿下っ‼︎そんなのあんまりですっ‼︎」

「俺に死ねと言って欲しいのだろう?言ってやるよ。もう、お前に用はない」



とにかく、ジェードにわかってほしかった。