ジェードさんとミアは深い仲ではないようだけれど、ミアの休憩時間によく会いに来るのだそうで。



「プレゼントは成功した?」

「はい、喜んでました。久しぶりにふたりで過ごしたので、なんか緊張したというか…ヒナも恋してるんだなぁって、実感したというか…。アレックス、とっても身長伸びてるし…」



ヒナも恋人のアレックス様との話をしてくれて、ローラはレオナルド様との面白い日常の話をしてくれた。



こういうの、憧れだったの。



社交界では友だちなんてできなかったし、学校にも通わなかったし…。



すごく、楽しい。



「またお話ししましょうね‼︎」

「アリス様って、思ってた方と少し違いました」

「そう、かしら…」

「いつも凛としてるというか、高嶺の花というか…近寄りがたいのだと、勝手に決め付けていたので…」

「それが払拭されたのなら、今日ミアを呼んで正解だったわね」

「またお話ししたいです、アリス様」

「よろしくね、ミア」



もう、前を向いていくの。



いつまでもウジウジしていたらダメだと、ちゃんと学ぶことができた気がする。