皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

急いで鏡で確認すると、真っ黒の耳と尻尾が私から生えていた。



リリーさん…やっぱり信用できないっ‼︎



「どうすればいいのぉ‼︎」

「いいではないか。愛らしいぞ」

「ヤダヤダっ‼︎尻尾、勝手に動く‼︎」

「たまらんな…」



リュークが私の尻尾を手に取り、ギュッと握った。



これ、ヤダっ‼︎



「さ、触らないでくださいっ‼︎」

「感覚があるのか?なかなか本格的…」

「離して…」

「どこから生えているのか見せてくれ」

「ぜ、絶対ムリですっ‼︎」

「はははっ、リリーもたまにはいいことをする」



抱き上げられて、ベッドまで運ばれたらポイッと投げられた。



えっ、なんか…リュークがとても楽しそう…。



冷や汗しか出ない。



「久しぶりだな、アリス」

「えっ、朝なのですが…」

「愛し合うのに時間なんて関係あるのか?」

「ありますよっ‼︎明るいもの…」

「そうか。ではアリスの恥ずかしい顔が見れるのだな」



天蓋を下ろしたリュークに美味しく食べられた。