皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

その日から、まともに眠れない。



夢で見るリュークのあの時の姿。



怖くて、置いて行かれそうで。



目を覚ませば、隣にリュークが眠っている。



私が寝てる間に死んでしまうのではないかと、怖くて眠れなくなるの。



リュークに抱きつき、心臓の音を聞きながら眠るのだけれど、どうにも消えてくれないあの光景。



「んっ、あぁぁぁぁ…眠っ…」

「おはようございます、リューク」

「…………起きてたのか?」

「眠れなくて…」

「このままではアリスが倒れてしまう…」

「怖くて起きてしまうのです…」

「そうか…」



朝にベッドからなかなか出ないリュークが、私を抱きしめて腕枕。



頭を撫でて、たまにオデコにキスをしてくれる。



そのまま抱きしめられていると、いつの間にか眠っているの。



夜に眠れないから、昼間に何度か眠る生活。



体調はよくない。



だけど、眠れない…。



睡眠作用があるお茶は、効き目が全くなかった。