皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ヒナが私を診療室から出そうとしたけれど、足も動かないし、離れたくなかった。



邪魔にならないように部屋の角にただ立ち尽くすしかなくて。



「殿下、頑張ってください‼︎」

「ダメだ、止まらない…」

「殿下…?息をしてないぞ‼︎心臓が止まって…る…」

「皇后様だっ‼︎どうにかして起こせ‼︎」



ムリヤリ起こしたようなものだった。



微量の魔力で、皇后様の方が死んでしまうのではないかと思うくらい、顔が青白くて。



「リュークは私が…死んでも守る」



皇后様に3人がかりで治癒をしながらの治療だった。



大量の血を吐き出し、息を吹き返したリュークの傷は、何事もなかったかのようにキレイに消えていた。



その後にレオナルド様と団長を呼びに行き、駆けつけたふたりに指示を出すリュークの姿は、本当にすごいと思った。



その後にすぐ眠り、4日ほど目を覚さなかったのだけれど…。



今じゃ元気が有り余るくらい回復した。