皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

戻らない魔力と体力を無視して、叔父上に手紙を書く。



「王国騎士団を招集し、国境警備にすぐに伝えてくれ。レオナルド、指揮はとれるか?」

「ムリだよっ‼︎」

「お前はひとつ、騎士団を作ろうとしているのではないのか」

「そう、だけど…」

「大丈夫だ。攻め込まれても、返り討ちにするくらいの戦力を持っている。信用していい。頼む、俺は動けない」

「わかった…やるよ」

「自分のことも信じろ。お前はやればできる」

「その任務、謹んでお受けいたします」



あとは任せた、レオナルド…。



アリスに渡されたシャツを羽織る。



レオナルドと騎士団長が出て行って、ベッドに倒れ込んだ。



今は回復が先決…。



「すまない、アリス…」

「私の文句は…元気になったら聞いてもらいますっ…」



ポロポロと涙を流すアリスの頬を撫でた。



父上、あとは頼みます…。



隣に座ったアリスに手を握られて、そのまま目を閉じた。