皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

さすが、母上だな…。



「母上、感謝します」

「あなたの命は、私の命と引き換えにしたって守るわよ」

「頭が上がりません」

「リュークも魔力の回復を」

「はい」



リリー特製の魔力増幅薬。



点滴で体に入れるが、薬というものはあまり効き目がないので心配になる…。



「兄上‼︎」

「殿下」



ふたりが到着して、これからの指示を出す。



真っ赤な目をしたアリスは、沈んだ顔で佇んでいた。



「レオナルド、皇帝陛下と宰相、騎士総団長、他、騎士団の一つがこの帝国の外れに行っている」

「はい」

「意味はわかるか?」

「意味…手薄ということ?」

「そうだ。第二騎士団長、王城に行き、事の次第を国王陛下に伝えてくれ。城の警備、街で変わったことがないか。隣国にも通達をと、国王陛下に」



俺が行ければいいのだが、ムリだろう。



父上がいない今、俺はここを守らなければならない。



それが、今の俺の仕事。