皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ブローチのようで、ブルーの石が光っている。



「お兄様、これは?」

「これはお守りみたいなものだな。アリスの魔力をこれに溜めるとすると、この石が魔力を治癒の魔法に変換してくれる。んー、浅い傷や軽度の火傷、頭痛くらいなら治るが効果は少ない」



これ、いいかも。



私は魔法が苦手だし仕事に疲れると頭が痛いとリュークがたまに言うもの。



「買うわ‼︎こっちの小瓶はなぁに?」

「これは…まぁ、なんというか…お前には必要ないものだ」

「なんです?」

「…………殿下が獣化する」

「えっ⁉︎耳が生えるの?」

「そういう意味ではない…。なんというか…兄にそんなことを聞いて後悔するのはお前だと思うのだが…」

「はっ‼︎なななな、なかったことにっ‼︎」



絶対イヤらしい薬だわっ‼︎



なんてもの売ってるのよ‼︎



「アリス様っ‼︎見てください‼︎」

「わぁ‼︎ステキな装飾ね‼︎」



宝石が散りばめられた美しい短剣。



ヒナ、なんだか楽しそう。



好きなのね、アレックス王子のことが。