皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ヒナもヒナで、婚約者がいるのだけれど、しばらく会ってないというか…見かけただけというか。



結婚式で見た、くらいなもので。



「アリス様、ご相談があるのです」

「なに?ヒナが私を頼るなんて珍しい」

「あの、その…アレックス王子がもうすぐ誕生日でして…」

「それは大変‼︎ヒナ、あなたお祝いに行かなければならないのではなくて?」

「そうなのですが…あっ、その日はお休みします‼︎それと…なにをあげたら喜ぶかわからなくて…」



こんな相談、誰にもしたことがなかった。



ヒナから何かをあげたことがない。



ヒナの誕生日には、毎回お花とお手紙、それとプレゼントが届くのだ。



「ヒナも働いて自分でお金稼げるようになったので…何かしたいと…」

「んー、アレックス様はどんな方なの?」

「大人…ですね、ヒナよりしっかりしてて、第一王子よりもしっかりしてる…」

「そうなのね。15歳になるのでしたっけ…。あっ、そうだ‼︎他の方に相談してみましょう‼︎」

「そんな大事にしなくて大丈夫です‼︎」

「私もヒナになにかしたいの。ねっ?いいでしょう?」



ジーンとアリス様の気持ちが心に染みた。