皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

乗り物の苦手な俺が乗るのは馬で。



一応馬車はあるが、俺は馬で移動する。



酔うのが嫌なので、リリーの作った強力な睡眠薬を何個も持って来たのだが、できれば飲みたくはないし、俺の愛馬は基本的に俺しか乗せないのでな。



俺の代わりにジェードが馬車に乗って仕事中。



「ゼジルはジェードのことなら乗せてくれるか?」

「…………」



どうなのだろう。



話がわかるジェードなら、乗せてくれるかもしれないな。



ジェードもかなりの美形だし、ゼジル好みだろう。



「殿下、海路ですが、最近海賊が多くなったと聞きました」

「今から向かう海はバルジャの領海が主だからな。シュナウトが口出せる問題ではない」

「何事もないといいのですが…」



船は大嫌いだ。



馬車の比ではないくらい酔うからな。



「船に乗ったら私は寝る。何かあってもジェードとファーガスで対処してくれ」

「もちろんです。殿下の手を煩わせるなど微塵も考えておりませんよ」



頼もしいな、ファーガス。