皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ちょうどよく、母上からの差し入れでたくさんのフルーツをもらった。



カットしたフルーツを抱え、アリスの部屋へ向かう。



「リューク‼︎」



まともに顔を見れない日々。



そんなに嬉しそうにされては、ますます言い出しづらい…。



「わぁ‼︎おいしそう‼︎」

「母上の友人が国からたくさん送ってきたそうだ」

「いただいても?」

「あぁ、アリスにもと母上が」



ソファーに座って、フォークでパクリ。



小さな口がもぐもぐと動き、その姿が小動物のようで可愛い。



「甘いっ‼︎なんていう果物かしら…」

「今食べたのはカトリーナマンゴー」

「カトリーナ?」

「カトリーナという農婦が何年もかけて作ったらしい」

「とても甘くて美味しいです‼︎これは?」

「これは甘くないぞ。サラダにも使うことがある」



他愛もない話でも、アリスはとても嬉しそうだ。



言わなければ…。



「アリス」

「はい?リュークも食べます?」

「いや、話があるのだ」

「なんです?改まって…」



悲しむだろうか。