皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

俺には久しぶりの遠征が待っていて、とにかく忙しいのだ。



「殿下、贈り物の品は何になさいますか?」

「祝いの品はなんだった?」

「品のない大きな宝石でした」

「そうか。ならば宝石はないな。最近開発された魔道具にしよう。バルジャは獣人が多いからな」

「かしこまりました」



創立記念式典に呼ばれた隣の帝国に行く。



血の気の多い種族が多く、戦闘民族や獣人がたくさんいるのだ。



皇族も獣人。



あまり友好的ではないのだが、父上が上手いことやっている。



俺が行って、何事もなければいいのだが…。



「アリスと離れるのか…」

「連れて行ってなにかあっては困りますから」

「そうだな…。では、共を選ぼう」

「騎士はファーガス総団長他、第一騎士団でよろしいかと」

「そうしよう」



長い旅になる。



そのことについて、まだアリスに話していない。



なんて切り出そう…。