皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

下町大好き、自由奔放の第一王子は、下町を案内してくれるらしい。



「ここ、最近可愛い子が入ったんだ」

「そんなことは聞いてない…」

「あっちの薬屋の娘さん、美人なのに言葉遣いがねぇ」

「女の話はどうでもいいのだが…」

「あっ、そこの八百屋にいい子がいるよ」

「お前は城を抜け出して何をしているのだ…」

「えっ、管理人?」

「シュナウト家の男はバカばっかりだな…」



うん、ちょっとわかる。



どこかおかしいのよ、みんな。



まともなのって陛下とリューク?



国王陛下もまともなのかしら…。



「ルイ公爵はまともよね⁉︎」

「ルイは無類の動物好きでなんでも拾って来るぞ…。小熊とか、魔獣とか…」

「へ、へぇ…」

「死ぬ時は猫の群れの中で死にたいそうだ…」



やっぱり変。



あの王室や皇室独特の閉鎖的空間がそうさせるのだろうか…。



「私の子はまともに育てたいと思います」

「ぜひ、そうしてくれ」



外の世界に夢を見る気持ちもわからなくもないけれどね。