皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

下町の人々は、リュークが皇子だと分かっていても、いつもと変わらずに接してくれた。



リュークは恥ずかしいみたいだけど、街の人は楽しんでいるように見えた。



「んー?もしかして…フィンリューク皇子?」

「お前は…ルーカス‼︎」

「うわぁ、ここで会う?昨日結婚式じゃなかった?」

「お前、昨日なんで出席しなかったんだ」

「堅苦しいのは嫌いなもんで。ほら、俺、下町管理人だから‼︎」



どちら様?



とても美形で、ピンクの髪がよく似合っている。



「アリス、コイツは国王の長男、ルーカス王太子」

「えっ?じゃあ…リュークの従兄弟に当たる方ですか…?」

「そうそう。バカだろ?」

「初めまして、アリスです」



バカ、ね。



だって、下町には似合わない貴族っぽいその服は目立つもの…。



「お目にかかれて光栄です、アリス姫」



そう言って手の甲にチュッと…。



わわわわっ、王子様だ…。



「アリスが汚れた…」

「ひどいなぁ。目上のものに対する正式な挨拶じゃないかー」



なんだか、アレクサンダー様と似たような匂いがする…。