皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

こんな場所に一緒に来られるなんて思ってなかった。



「ふふっ、お花の王様」

「俺で遊ぶな…」

「リュークはキレイな顔をしているから、お花が似合う」



お花の冠をリュークの頭の上に乗せても怒られない。



逆に楽しそう。



「下町には行かないのですか?」

「行きたいか?昨日の顔見せでバレていなければいいのだが…」

「それは大丈夫じゃないですか?顔を見せたの、高い場所からだったし」

「行ってみるか」



手を繋ぎ、お腹が減ったので前に来たハンナさんの子豚屋にやって来た。



なんだか下町が賑わっている。



「グレン‼︎」

「ハンナさん、なんか適当に食わせて」

「ちょっとあんた、実は皇子かい…?」

「えっ、なんで…?」

「あたし、昨日王城の真下で皇子を見たんだよ。あんたとかわいい奥さんにソックリだったからビックリして…」

「騙してたことになる…?」

「いや、あんたにも事情があるんだろ?皇室もいろいろ大変なんだと思うから事情は聞かないし、あんたはあたしの中でグレンだよ」



ハンナさん、いい人すぎる。