皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

泣かれて、爪を立てて。



噛み付いて、温もりを分け合って。



繋がって、離れて…また繋がって。



理性って、なんだった?



どこかの大事なネジが外れてしまったのかと思うくらい、夢中でアリスを捕まえた。



力の入らなくなった体を抱きしめ、眠りについた頃には陽が登っていた。



目が覚めて、眠るアリスの頭を撫でる。



ますます好きになった…。



俺のアリス…。



俺しか知らないアリス…。



「んっ…」

「どうする?起きる?」

「眠…い…」

「風呂入って来るから寝てるといい」

「はい…」



ひとりでゆっくり入った風呂。



変な感じがする。



あのアリスが俺を受け入れてくれたなんて、嬉しすぎてどうしたらいいか…。



ピリッと痛む背中の引っ掻き傷。



出かけるなんて言わなきゃよかった。



このまま後宮にこもってずっとくっついてたい…。



アリスに触れたい衝動に駆られ、風呂から出た。