皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

そんなにわかりやすく殺そうとするだろうか。



失敗すれば何の得もない。



さらに毒なんて、効かないと考えないのか?



まさか…。



「殿下、解毒しましょう」

「大丈夫だ。この程度ならどうにもならん」



ジェードが心配しても、俺の体は大丈夫だ。



こんなものでは死ぬ気はしない。



「これはアレだな。アリスを陥れようとした他の者の仕業だ。俺に毒を盛り、後宮から追い出すための」

「なるほど…。では、どういたしますか?」

「考えておく」



他の妃の仕業だろう。



どちらかわからないので、行動へ移せない。



それに、アリスの部屋にあった飲み物は他にもある。



「全部新しい物に変えてくれ」

「かしこまりました。しかし、不審に思われずに交換するのは難しいのではないでしょうか…?」

「俺が散歩にでも誘う。その隙に頼む」



アリスが死ぬかもしれない。



さすがに、ここへ来てすぐに毒殺されましたなんて、俺の体裁に関わるのでな。