皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

全てにおいて怖い。



嫌われること、本気で拒絶されること。



壊してしまう恐怖、理性が飛びそうで、怖い。



全部、怖い。



大事すぎて、怖いのだ。



「私は…愛されることなんてないと思っていました。お飾りだと言われ、諦めることも考えました。だけど、あなたが私のことを好きだと、大事だと言ってくれた」

「…………」

「それだけで、他にはなにもいらないんじゃないかと思うくらい、幸せな気持ちを教えてくださいました。私はあなたのことがとても好きです。私も大事にしたいのです。できることなら…」



『ずっと、そばに置いておいてください、フィンリューク皇子殿下』



もう、ダメだと思った。



他の女には、きっと反応しなくなったと思う。



俺の心を、俺の思考を。



アリスに全部持っていかれた。



「責任、取れよ…?」

「なんの、ですか⁉︎」

「俺をこんな風にした責任。悪いが、俺はきっと重いぞ」

「私も、重いかもしれません、よ?」



生涯、愛するのはお前だけだ、アリス。