皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

今日が初夜なわけだが。



「ジェード、これより3日、よろしく頼む」

「えぇ、緊急事態以外は呼びませんので」

「緊急事態なんかないと信じているからな」

「どうぞ、お好きに子作りなさってください」

「ジェードも休みなのだから、ミアとデートでもしてくればいい」

「はぁっ⁉︎なぜ、ミアを…?」

「俺を誰だと思っている?あまり舐めるなよ、オオカミくん」

「はははっ、さっさと後宮に引きこもってください。逆に呼ばないでくださいよ」



ハネムーンにはまだまだ行けそうになく、仕方なく3日の休みをもらった。



誰も来ない後宮で、アリスと引きこもるのだ。



「なんだか懐かしい…」

「やはり白いな、アリスの部屋は」

「ご飯はどうするのです?」

「メイドが適当に別の部屋に運んでくる」

「そうですか。なんだか…いやらしい…」

「今日はここで過ごす」

「へっ?明日は?」

「別の場所だ。楽しみにしておけ」

「はいっ‼︎」



たっぷり堪能させてもらうからな、アリス。